アトピー完璧に治す。キレイを目指しすぎると苦しくなる。

アトピーブログ

アトピーが完璧に治ることが正解?

薬を使っても、完璧にアトピーが治らなくとも、悪いことではないよ。

ということを伝えたくてこの記事を書こうと思った。

「薬は塗ってないんですか」「もう不安定になることはないんですか?」「もう悪化することはないんですか?」

こういった質問がわたしの元によく届く。

“薬を塗らなくても完治状態が続くのかどうか”が特に重要で、気になる部分ってことだと思う。

私も、そこを重要視していた。

アトピーが少しでも出ている状態を「悪い」と思っていたし

お薬を使ってる状態を「完治していない、まだまだ」と思っていた。でも、完璧を目指すと苦しくなることに気付いたのです。

本当の「治る意味」って、アトピーの苦しさから解放されると言う意味だと気付いた。

たまに炎症(2%くらい?)が出ることはあるけど、それはたまに起こる体の不調(肩こりや、頭痛)のようなもので、生活に何の支障もないレベルのもの。

「それって、まだ炎症出るなら治ってないよね」「まだお薬少しでも使うなら治ってないよね」と思うだろうけど(わたしもそうだった)

世の中って、そんなハッキリと答えが出るものってないやん。

パートナーの「ここは、嫌だわ。」と思う部分はあっても、別れるほどではないし

普段は、赤や黒のはっきりした色が好きだけど、ベージュ系のインテリアが好きとか。

大勢で遊びに行くのは好きだけど、今週は一人でいたいな~とか。

アトピーに関してだけは、なぜか薬を使うか使わないか。治ったか治ってないか。

俺か、俺以外か。ローランドみたいな思考で極端に分別してない?

それって苦しくない?

アトピー「治る」の価値観が自分を苦しめた

私は幼少期からずっとアトピーカイカイと乾燥。

軽度だった時も、痒みにより眠れないこともあって、ずっと不快感が当たり前だった。

時にはじゅくじゅく。ボロボロの皮剥けがあったり…

脱ステをしてから徐々にひどくなり、入院したり、バイトにいけなくなったり、寝たきりのゾンビにまでなり…

「一つ願いが叶うならつるつるの肌になりたい」とただただ願った。

ドクターマセソンの治療で良くなったけど、治療後も、体や顔がかなり悪化したことがあった。

そのたびにドクターに頼り、薬を使ってきた。30年の苦しみとは比べものにならないくらい楽だし、完治状態とずっと言ってきた。

でも薬を使うことも、悪化することも「当然ある」とは言いつつ、良い印象を与えないと思っていた。

だから、薬を使うことや、たまに悪化することは、公に言わなかった。

弱音をネット上で話しても意味ないと思っているから、YOUTUBEを始めてからも結構しんどい時期があったけど、リアルタイムで悪くなったとか、しんどいとか言わなかった。

アトピーが治る=1つも炎症がないツルツル肌

病気が改善すれば、幸せを手に入れられる

薬を使うことも、悪化することは悪いこと

完治状態をずっと続けることが、アトピーが治ったという証

この価値観は自分を苦しめると気がついた。

アトピーは生まれつき不安定さをもった肌。

元から肌が弱いのに「アトピーが治ること」に固執すると、蜃気楼のように掴みかけては離れていく。

過去、ムチャクチャな治療やコンサルにも手を出した理由は、「完璧にアトピーが治ること」に固執したからだった。

こんな感じで最近も口周りや首はよく荒れてる。けど気にしてない。

ちゃちゃっと薬塗って、保湿したら3日で収まる。

今までは、こーゆーのもなかったように「ずっとキレイですよ」と、みせていた。

ずっと100%良い状態、って私のような生まれつきのアトピーからしたらあり得ない話なのに。

(本当は真実を出したかった。

けど、最初から叩かれてたし、いろいろ言われるのわかってた。

もうネットの人たちが怖かったのもあって出せなかったんだなぁって思い出した。)

「薬は塗ってないんですか」「もう不安定になることはないんですか?」「もう悪化することはないんですか?」この疑問について、深掘りしたブログ記事も書いたのでこっちも読んでね。

肌がキレイなことがよいこと?肌が汚いことは悪いこと?

世の中はいつも、キレイとか汚いとか、カワイイとか、評価をつけてくる。

それ以外は論外。価値がないように思わせてくる。

アトピーにはツライ世論。

私自身も、母から英才教育のように、シワやしみのない肌が「いい」と言い続けられてて、今もその現場で働いている。

美容業界でいる以上、「美しさ」を追求しなければならないし

私も美しくいることは好きだし、そうありたいとも思う。

「美しく」いられなかった時の苦しさが半端じゃなかったな。

母が美を追求し、美を提供してるのに

美しくなるために、お客様が毎日来られるのに

私は汚い、私は美しくない。

みんなと同じようなお化粧品も使えない。

マツエクはかぶれる。

美容の世界にいるのにキレイになれない。

無い物ねだりだってわかってても、とてつもなく苦しかった。

美に無頓着な旦那

うちの旦那はその真逆の人間で、まったく他人の目は気にならない。

寝癖つけて、冬にサンダルと部屋着で平気で外に出るし、服はワンシーズン1種類あればいいし、靴はズタボロになるまで履き潰す。

「そろそろ新しいの買えば?」と言っても「まだキレイし新しいし大丈夫。」

言わなかったら頭がボサボサでも美容室も行かない。

私が「白髪伸びてる!美容室行くで!」と美容室へ連れて行く。

「毛穴が汚れてるからエステをしてもらい!」と言って母のエステをさせ、嫌がる旦那の眉毛を無理やり整える。笑

「わー。かっこいい、いいやん!いいやん!最高!!」とおだてても、「興味ないぷぃ〜〜」

放っておいたらとんでもなく汚いオッサンになるはず。

でも本人は、気にならないし、キレイになる事に興味もない。

それでも、

とても幸せそう。自分に満足している。

美の価値感も、結局は世の中が作り上げたもの。

1000年前の美の基準は違うし、国によっても全然違う。

そこにまったく価値を感じない人もいる。

というか、めちゃくちゃ身近にいたことに驚いた。(結婚5年目でw)

「アトピーを治す=100%完治=幸せ」なのかな?

「アトピーを治す=100%完治=幸せ」みたいな定義。

そう表現してきたし

私はそれを目指してきたし

満足するくらいの自分になれている。

私の改善度合いを見て、同じように100%完治を目指してる人はいると思うけど、「完治」に固執すると苦しくなる。

どこかのだれかの「基準の美しさ」に縛られ、たどり着けずに苦しかった。

過去の自分と比べたら?

ずっとずっと改善しているし、美しいはずなのに…

もっと。もっと。もっともっと。

ずーーーっと、満足できなかった。

満足できなかったのは、本来の自分の姿を見ないで、いつも周りの基準を目指してたからだ。

「世間の言う美しさ」に疑問を感じて、苦しんでたのに、そこに乗っかろうとしては、滑り落ちて苦しんできた。

それにずっと、気づかなかった。

私自身も「アトピーが完治状態だ。」と、発信することで、どこかのだれかを苦しめてる気がした。

シミやシワがあっても、肌が荒れていても、気にしないで、いつも楽しそうにしている人を見ると、羨ましく思う。

肌のことなんて何も考えずにいられたら、そっちのが絶対楽だろうなと思う。

私が今、肌を気にしないで生きれたら、ハワイの海で毎日、海で泳ぎたいし、キャミワンピとビーチサンダルだけで太陽の下をブラブラ歩きたいなぁ。

あなたが今、実世界で生活を楽しめているなら、それは、もう幸せだよ。って気付いてほしい。

photo of seashore during daytime
Photo by Asad Photo Maldives on Pexels.com

とはいえ、わたしは自分の美の価値観はあるし、結局のところあまり変わってない。

アトピーは悪化されたら困るし、日焼けして、シミやシワがある肌にはなりたくないし、これからも自分の中のキレイを更新したい。

これはわたしが、これからも満足するために必要なこと。

これを読んでいる人が、私と同じ方向を向いてる必要はないと思ってる。

人それぞれ価値観も、生活水準も違う。

薬を使うことも、悪いことではない。

アトピーが完璧に治ることが正解ではない。

アトピーが完璧に治らなくても、それは”悪いこと”ではない。

誰かの基準は関係ない。

あなたにとって納得できる「美の基準」「アトピーの着地点」を冷静になって探してみてほしい。

うちの旦那とのやりとりがほぼコレ。てかこの子もかなちゃん。親近感www

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