「アトピーが治った」というさじ加減は、自分自身が決めるモノなので、私も幾度となく「アトピーが治ってきた」と思ってきました。ですが、民間療法を30歳まで繰り返してきた肌と、きちんとしたプロセスで感染やアレルギー治療、アトピー治療を行った肌と比べると、肌質がかなり違いました。今回は、その違いをお写真でお見せします。
2011年ナチュラルクリニック21退院から約2年経過した時の写真が出てきました。
夏なのでまだまだ暑く、周りは皆水着を着て海に入ってましたが、私は長袖カーディガン、手袋、髪の毛をおろし、肌で全ての肌を覆っていたのを見ると肌の状態は予想できると思います。
同じタイミングの写真がなかったのですが、直近の冬の手の状態はこのような状態。安定したとは言えないですね。症状は、見た目や服装にも関係してくる気がします。やはり肌が荒れていると隠そうとします。
2016年春(渡米治療2年後の春)
アメリカ渡米治療2年後。桜を見に行った時に一眼レフで撮影しています。(花の種類は違うww)もう手袋は、はめてないです。花粉症の時期ですが顔の赤みもなく安定しています。
コレは2014年10月頃。渡米治療最終診察日にドクターと撮影した写真です。顔がまんまるでパンパンで目も一重にみえますよね。「顔変った?」って感じなのですが、おそらくですが、アレルギーや炎症で顔が腫れてて、治療1か月でもまだ腫れていた感じかなと思います。
体重の変動はもともと、2~3㎏しか変動はほぼないので。
気が付いたら、顔がすっきりしていた事も写真の経過見て、気付きました。
手の経過(2011~2013年)
(※2014年に渡米治療)2016年、10月に感染を起こしてリチェック用に写真を撮ったようです。2016年はまだ、くっきり白と黒と色がわかれてしまっていました。その後、改善。徐々に手荒れが無くなってきました。
2023年8月、撮影。かなり色素沈着も改善して、色素抜け部分も滑らかになってきました。手首のシワも改善。
海で撮影した友達と今年(2023年)に会って写真撮ってもらった♪手も隠さなくなってるのがうれしい♪
感染治療とアレルギー治療の効果
ドクターマセソンの治療を受けた時に初めて「感染の治療」「アレルギー治療」「アトピー治療」を同時に行い、症状のリセットをした時、初めて「自分の肌ってこんなに柔らかいの!痒みがないってこんなに快適なんだ!」と驚いたことを覚えています。
特に治療スタートして2週間目はばっちりお薬が効いて、肌がつやっつやで、元気になるので気分もかなりアガりました。これは治療中にダウンタウンに遊びに行った時の。
2つの病院、退院直前の比較。
両方、退院直前の肌です。
この比較、よく見てほしいです。
ナチュュクリで3か月も入院しているのに、足は赤黒く腫れています。コケのようなモソモソした肌で傷跡も残っています。(ずっと痒く、皮を剥いてて看護師さんに注意されていました。)
手は綺麗に治っているように見えますが、全体的にぼってり腫れています。キメが荒くごわついていて、赤みの上に白っぽい粉が載ってるような…赤グレーというか…健康的ではない肌色をしています。
ドクターマセソン治療後は赤く見えますが足、手の甲の共にキメが細かく皮膚が柔らかくなってるのがわかると思います。
比較せずに、手だけ見ればナチュクリ入院でも治ったように見えます。
その当時は治ったと思っていましたが、今見た感じでは、きちんと治りきっていない肌だと判断します。この当時、民間療法の入浴と脱ステ治療オンリーだったので、おそらく黄色ブドウ球菌に感染したままです。アレルギー治療が行われていなかったので体全体が腫れていたのだと思います。入院時は安定していましたが、退院後には徐々に元に戻ったので、最初の写真を見てわかるように2013年には悪化してしてるのがわかります。
感染は入浴や塗り薬、消毒で治る事はなく、抗生物質での治療が必要です。
アトピー性皮膚炎の方は本人、またはご家族の鼻の中に黄色ブドウ球菌を保菌しているので肌が治っても、保菌しているとあるキッカケから再感染を繰り返す事があります。
無闇に抗生物質を使うと逆に耐性菌ができる可能性もあったり、感染治療とアトピー治療を同時にしなければ、いたちごっこになるので独自での感染治療は危険なので辞めてくださいね。
感染治療と感染予防の違い
ドクターマセソンの治療では、感染治療と感染予防が行われます。指示されるハイター風呂(ブリーチバス)は”感染予防”として利用されています。
日本では、ブリーチバスは否定されていますが、研究データを探しましたが、この記事しか見つけられませんでした。そのため、日本でどのように臨床研究されたのか私は調べる事が出来ませんでした。
2014 年に米国 皮 膚 科 学 会 (American Academy ofDermatology)は、中等症~重症のアトピー性皮膚炎で、感染の関与が考えられる症例に対し、治療選択肢としてブリーチバス療法を推奨すると発表した。一方で、ブリーチバス療法の皮膚バリア機能に対する効果としては、対照と比較し改善効果を認めないとの報告もある。しかし現時点で国内では実際に施行する方法に関する指針はなく、今後の整備が待たれる。以上の結果から、「アトピー性皮膚炎の治療
https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/2017/172052/201712001A_upload/201712001A0006.pdf
にブリーチバス療法はすすめられるか」というCQ については、「ブリーチバス療法は、現時点
ではすすめられない、エビデンスレベル B」とした
医療顧問に質問したところこのように話していました。
日本でハイター風呂が否定されているのは理解できますが、どの症状のタイミングで、その治験をするかによって当然、結果は変わってくる。
ドクターマセソンの治療で使われるハイター風呂(ブリーチバス)は感染予防です。感染治療としてハイター風呂に入っても感染を治療する事は出来ず、荒れた肌の刺激となり、逆に悪化する可能性があります。
ドクターマセソンの患者さんは、毎週入ると調子がいい方もいるし、逆に乾燥したり悪化する方には辞めてもらっています。アメリカと日本のアトピーガイドラインの内容もかなり違います。
文面だけみると「中等症~重症のアトピー患者さんへブリーチバスを推奨」と書かれているので、おそらく炎症のある患者さんに試した結果、肌状態が改善しなかった為、「現時点では勧められない」「エビデンスレベルB」となった経緯があるのかな?と思いました。
私はハイター風呂に入ると少し乾燥するタイプで、入らなくても悪化してないので、もう何年も入っていません。
ですが他の患者さんの話では「症状が治りきらず、ハイター風呂はなんとなく躊躇していたけど入ったらスッと治っていって驚いた。子ども(治療患者さん)はハイター風呂は合わなかった。」という方もいました。菌によって悪化するタイプの人や、乾燥が悪化するタイプの人など様々なので、合う合わないもあるケアだと思います。
アトピーが治ったかどうかはかゆみの質と肌の質でもわかる
こうやって退院直前の肌を比べた事はなかったのですが、皮膚が健康的に改善しているかしていないかは、比べるとはっきりわかって驚きました。
肌の質の変化
治療を決めた方が言っていましたが「ドクターマセソンの治療をしてアトピーが改善した人は、肌の質が健康的な気がした」と言っていました。
たしかに、スムーズに改善した方は、肌がモチっとしてキメが整っている方が多いです。
痒みの質の変化
ドクターの治療を受けた方で改善された方は、痒みの質が変わる。と言っています。私もそれは感じています。
治療前は中から湧き上がるような…落ち着いていられないくらい、不快感のある痒みがありました。
それは皮膚を掻きむしっても取れず、我慢しなければ止める事が出来ないレベルでした。そして掻きむしると快感に変わり、掻きむしり終わるとかなり痛くて気が狂いそうでした。
治療後悪化する事はありましたが、そこまでひどくなった事は1度だけで、それは洗濯槽のカビにアレルギー反応を起こした時でした。(原因が分からず1年ほど悪化続きました)
それ以外は、無意識で表面をポリポリしてしまうレベルにまで落ち着いています。感染の治療、またはアレルギーに対しての治療が行われるかどうかで痒みの質が変わる気がします。
まだ痒みが残っている場合は感染やアレルギーを疑う
治療後にまだ、湧き上がるような痒みや腫れを感じる場合は、感染がぶり返していたり、アレルギーを疑うほうがいいかもしれません。
治療後すぐは肌が敏感で再感染もしやすいです。
アトピー治療+感染治療+アレルギー治療の同時で一気にたたく治療は渡米でしか出来ないので、体全体が浮腫んだように腫れていたり、全体的にぼやーっと肌が赤い方はアレルギーの治療をするとスッと改善する可能性もあると思います。
私もアレルギー重度のタイプだったので日本の治療や遠隔治療だけだったら、改善は難しかったと思います。
遠隔治療のみで改善された方もいますが、遠隔治療だけでは安定しない方も一定数います。何名かは遠隔治療後に渡米治療されています。
今はデュピクセントなど別の手段もあるので金銭的に、渡米が難しい方は別の案を出してもらえるか相談することも必要かなと思います。