ナチュクリ退院→家でバイオ入浴→アトピー悪化→過呼吸パニック。

脱ステ入院から退院…悪化 脱ステ

こんにちは、30年アトピーが治らなかったかなちんです。このブログ記事では、ナチュラルクリニック21の退院後のお話をします。

1. アトピー悪化…ナチュラルクリニック21の入院に行く前の状況

2.バチルス菌・バイオ入浴~ナチュラルクリニック21脱ステ入院中~

 

↑こちらが前編になります。

【3か月】バイオ入浴・脱ステ・脱保湿・食事療法の入院

私は、10月から12月末まで、約3ヶ月 入院しました。

当時、自信をつけて嬉しさでいっぱいで退院しました。

 

退院後…たった3日。ブツブツと湿疹ができ始めました。

 

崖から突き落とされるような気分でした。

こんなに早く悪化したショックと、これからの恐怖で目の前が真っ暗でした。

 

ナチュクリには、自宅バイオ入浴をするための簡易のお風呂を注文していて、家でも入浴する事にしていたので、とにかく早く届くのを待ちました。

ビニールシートでお風呂より小さな風呂釜を特注で作り、家の風呂釜に入れて、その外側にお湯を入れていました。(湯せんみたいな感じです。)

自宅のバイオ入浴は…難しい

お風呂の底には、マコモの粉が泥のように溜まっていました。その泥は、中まで、暖まらず、ヒヤッとしていました。

最初は頑張ってお風呂に入っていましたが、悪化は止まりませんでした。

兄には「お風呂のお湯を変えないなんてあり得ない、風呂に入れない!」と揉めました。

怒る理由もわかるし、理解されないのもわかっていましたが、バイオ入浴がなかったら、もっと悪化してしまうかも…という恐怖で、続けるしかありませんでした。

風呂の底から腐敗臭。母がカビに感染。《バイオ入浴の不明点》

母もマコモ風呂に入っていました。

わたしも頑張って入っていましたが、入院中のように「マコモ風呂、キモチイイなー」とは思えませんでした。むしろ、なんか気持ち悪いなーと思いながら入っていました。

お風呂の底のドロみたいなモノをすくうと、卵が腐ったような異臭がしました。

バイオ入浴の悲劇…

ある日、母の目が腫れて、激痛に襲われたのです。

病院に行くと「カビの感染症」と診断。

「このようなカビで感染症を起こすなんて今時、あり得ない…」と…。

母の目はパンパンに腫れて、ズキんズキん!と脈を打つような恐怖を覚えるほどの痛みだったと言っていました。

すぐにお風呂の水の中に、悪い菌が発生していると思いました。

 

同じお湯を使い続けることに驚かれるかも知れませんが、老廃物や汚れの多くはバクテリアが分解するため、正しく管理すれば問題はありません。皮膚の状態が悪く、老廃物が多い時期は2〜3週間でお湯が臭ったり水質が悪化することがありますが、症状が改善するとそういった心配は減ります。

バイオ入浴とは

バイオ入浴は正しく管理すれば問題ない。お風呂のお湯を変えなくても、バチルス菌が中の菌が悪い菌を抑制する。とはいえ、退院してから、このお風呂を管理してくれる人はいません。

 

検査もない…

変な匂いがする…

真っ黒なお風呂の中に、どんな菌がいるか、わからない。

そして、アトピーは退院してから改善してない…

バイオ入浴が急に怖くなりました。

多分、1年は続けていたと思います。次第に怖くなり、ずっとシャワーだけにしていました。(結局、父だけが1年以上、バイオ入浴をしていましたw)

ナチュラルクリニック入院(バイオ入浴)の費用

当時の記憶で曖昧です。

ほとんど国民健康保険を使わない療養入院という形だったので、部屋代と食事代だけで1日9000円くらいかかりました。

バイオ入浴の入院費用と自宅のお風呂の設備投資で100万円くらいはかかったと思います。

母は、亡くなった祖母の着物を売って入院費に当ててくれたと後から聞いて申し訳なさでいっぱいでした。

ナチュクリ退院後もアトピー治療にさ迷う

2011年の年末にナチュラルクリニック21を退院。

退院後、バイオ入浴、脱ステ、脱保湿を続けました。
でも、アトピーがすごく良くなった!という実感はありませんでした。

入院前のように、真夏に震えるということは無かったですが、いつもザラザラの肌を触っては、気持ちが沈んでいました。

 

 バイオ入浴.退院後2013年【腕】ナチュラルクリニック21退院後2

バイオ入浴.退院後2013年【足】ナチュラルクリニック21退院後1

標準治療から始まり、脱ステをして、自然治癒力を高めるために様々な事をしました。

アトピーに効くということは、ほとんどやり尽くました。

退院後も、瀉血(悪い血を抜く)、ハーブティーやネトルの抗アレルギー効果のある食品、足つぼマッサージ、漢方薬を試していました。

仕事もそこそこに出来ていたし、それなりの生活はしていたけど、アトピーの事から頭から離れたことはないし、毎年、春から夏にかけて悪化していました。

 

もう、心底、疲れていました。

 

春のデトックス?顔が突然、腫れ、浸出液が出る。

2014年の6月…春はデトックスの時期。少し肌の調子が悪くなっていた私。

早めに、デトックスしたほうがいいかな…と、岩盤浴へ行きました。

岩盤浴の施設まで30分、散歩しながら行きました。

岩盤浴でたっぷり汗をかいて、お水をたくさん飲む。

汗は天然の美容液。

軽くシャワーで流して帰りも歩いて帰りました。

 

次の日の朝…

顔が…

顔が何かおかしい…

 

何もしていないのに、ジュルりと冷たい滲出液が出ているのがわかる。

触ると、皮膚がブヨブヨしている。

恐る恐る鏡を見ると、真っ赤に晴れて、汁で光っている。

 

パニックと過呼吸を起こす。

 

またこれから悪化する!またひどくなる…!!

怖い…怖い…怖い…!!

母に背中をさすってもらいましたが、目も開けられない、布団から起き上がることもできませんでした。

 

アトピーが悪化した当時の事を、母もエステサロンのプロフィールに記載しています。

肌への想いは親子ともにとても強いです。親からの視点で見た「アトピーの娘」を読んでみてください。

脱ステ、自然治癒と真逆の「アメリカの治療」を思い出す。

いろんなことをしたけど、アメリカの渡米治療はまだやってない…ふと思い出しました。

 

自然療法とは、真逆の考え方。

ぜったいに、自分には合わないと思って避けていました。

 

体は温めて免疫を高めるべき。

薬は体を冷やす。免疫を下げる。

体の中に溜まった毒素をだせばアトピーは治る。

ステロイドは、使えば使うほど、アトピーは治らなくなる。

薬に頼らず、自然治癒力を高める事が大切だと、どこでも見ました。

 

渡米治療をされた、ユカリさんのブログには、デトックスも自然治癒力も出てこない。

ステロイドも使う。

 

自分とは考え方が違う。
だから、アメリカの治療は「私には合わない」と避けていた。

 

でも、この治療で、ユカリさんは改善している…。

 

デトックスはいつまで続けたらいいの?

いつになったら、毒素は、出し切れるの?

 

わたしは何がしたいの?

脱ステがしたいの?

自然療法がしたいの?

 

違う。

 

アトピーを治して綺麗になりたい。

どんな、やり方でもいい。

薬を使っても使わなくてもいい。

もう、これ以上苦しみたくない。

 

もう、疲れた。

 

私アトピーは

保湿を辞めても

デトックスを続けても

自然治癒力を信じても

ステロイドを辞めても

体に良い食べ物を食べ続けても

自分と向き合っても治りませんでした。

 

漢方も、スピリチュアルな水も、アロマテラピーも、断食も、浄水器も、ハーブもアロエも…自然治癒力をどれだけ高めて、免疫を強化させ、皮膚を甘やかさない。

ずっとずっと、アトピーを改善する努力を続けました。

デトックス中→少し良くなる→まぁまぁ調子いいかも→よくなってきた気がする?→またデトックス

この繰り返しを、何年も続けました。

 

一瞬、希望の光が見えて「治ったかも」と実感しても、すぐに、光が消えて、暗闇に引き戻された。

何をやっても、アトピーが「改善した」と実感することはなかった。

ナチュラルクリニック21(バイオ入浴)の否定がしたいわけではありません。

 

バイオ入浴は、理論上では素晴らしい治療方法かもしれませんが、私のアトピーは改善しませんでした。

入院前も、脱ステは10年、続けてました。
脱保湿もして、断食、体も温め、漢方薬を飲む…
アトピーに効く、イイと言われることは続けていました。

 

3か月の入院で、徹底的に体にいい事を続けたはずです。

 

食事、入浴、腸内環境の改善、適度な運動、ストレスフリー、心を浄化、睡眠…

それでも、アトピーが治らないのは、なんで?

まだステロイドが体に残っていた?体からは、何が出ているの?

当時、なぜ、退院してすぐに、悪化してしまったのか?
バイオ入浴でアトピーが治らなかったのか、わかりませんでした。

 

「なんで?」とずっと悩み続けていました。
今なら悪化の原因も、私が治らなかった理由も、全て、わかります。

最後に…このブログ記事は私のリアルな体験談です。

バイオ入浴、食事療法、脱ステ、脱保湿でアトピーが改善しなかったのは、結論としては、わたしには別の原因があったからです。

バイオ入浴の入院で、アトピーがで改善された方もいますが、一方でこのように、アトピーが悪化してしまう人もいるのは、事実です。

どんな治療方法であっても、アトピーが改善すれば、「めでたし。めでたし。」です。

わたしだって、バイオ入浴をして「アトピー治ったよ!めでたし。めでたし。」で終わらせたかった。でも、私のアトピー性皮膚炎は、話を終わらせてくれませんでした。

バイオ入浴の治療を否定するつもりはありません。

ナチュラルクリニック21の久保先生は真面目にバイオ風呂の研究をして、アトピーの治療に取り組んでいらっしゃいました。

当時と今ではシステムも変わっているし、記憶が間違っている可能性もありますので、これは個人的な体験日記として心に留めていただければ、幸いです。

 

ナチュラルクリニック21入院では、アトピーは治らず、3年後には、合わないと思っていたアメリカのドクターマセソンの治療に行く事になります。こちらも、別の記事で詳しく書きます。

 

かなちん
かなちん

私自身、生まれつきアトピー、重症になった経験からブログやYouTubeではアトピーの改善のヒントや実際に受けた治療を発信しています。

InstagramTwitterもフォローしてると、最新情報を見る事が出来ます♪

コメントも大歓迎です。

かなちんアトピー履歴書
  1. 生後3か月で、アトピー性皮膚炎と診断
  2. 14歳まで有名な皮膚科、大学病院、近隣の皮膚科など15件以上を受診
  3. 14歳~脱ステロイド開始。30歳まで約16年脱ステロイドを実行
  4. 自然療法、オーガニック、湯治、鍼など90種類以上の民間療法
  5. 27歳から30歳…脱保湿を実行。重症のアトピーに…
  6. 脱ステロイドの【入院2回】
  7. 現在…完治状態で、5年経過
  8. 母はエステティシャン。肌の再生理論を奥深く学ぶ
  9. 主治医はアメリカの皮膚科専門医 医学博士
  10. 詳しくはプロフィールをご覧ください

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