こんな風に思ったことはないですか?
ネットで調べてもアトピーはアトピーについて。アレルギーはアレルギーについてしか書かれてないし、対処方法も知ってる事ばかり!
専門的なページは難しくて、理解できないし…本当に知りたいことが書いてない!
アレルギーとアトピー性皮膚炎違いを説明できる人は意外と少ない。
アトピー性皮膚炎は、アレルギー疾患です。
しかし、アレルギーと全く同じではありません。
もし、アレルギーとアトピー性皮膚炎が、イコールで結ばれていたら…
という事になります。
しかし、こんな症状の人がいます。
- アレルギー検査の、数値は高いのに、お肌がツルツル
- 全身ひどいアトピー性皮膚炎。アレルギー検査では、アレルギーがないと結果が出る
アトピーとアレルギーは、必ず比例した症状が出るとは限らない。
今回のブログ記事でわかる事
知っているようで知らない、アレルギーとアトピー性皮膚炎の違いを分かりやすく解説します。対策方法も見直すことができます。
重度アトピーで、50種類以上のアレルギーを改善した私が解説するので、信頼度は高いと思います。
医療専門ページにアトピーとアレルギーの違いが明確に書かれていない
医療ページに、アトピーとアレルギーの違いが書いてない…
文が多すぎて、理解できない。
マルホアトピー性皮膚炎の情報
アトピー性皮膚炎とは、良くなったり悪くなったりを繰り返す、かゆみのある湿疹を主な病変とする皮膚の病気です。
アトピー性皮膚炎とは、もともとアレルギーを起こしやすい体質の人や、皮膚のバリア機能が弱い人に多く見られる皮膚の炎症を伴う病気です。
このサイトでは「アトピー性皮膚炎」について書かれていましたが、アレルギーについては書いてない。
【Wikipedia】アレルギー情報
アレルギー疾患と自己免疫疾患
自己免疫疾患はアレルギーと異なり、自己の持つ抗原に対して免疫反応が起こる疾患である。内因性のアレルゲンによるアレルギー反応が病態となっている点が異なるが、その機序は同一である。 アレルギー疾患 外部からの抗原に対し、免疫反応が起こる疾患。ただしその抗原は通常生活で曝露される量では無害であることが多く(たとえば春先の花粉そのものが毒性を持っているわけではない)、不必要に不快な結果をもたらす免疫応答が起こっているといえる。アレルギー性疾患とも言う。
Wikipediaは情報満載ですが、理解不能。
こどもアレルギークリニックのアレルギー科の専門医のページ
赤ちゃんの食物アレルギーは、皮膚のバリア機能が悪い時期にアトピー性皮膚炎があると起きやすいことがわかっています。食べるものの量や火の通り方や食べる方の体調などで、反応は、ちょっとしたぶつぶつから、ショックまで幅広くさまざまで、すごく複雑です。
ここでも、アトピーとアレルギーの違いについて、触れられていません。
元重度アトピーがアレルギーとアトピーの違いを解説
- アレルギー …瞬間的に症状が出る
-
アトピー …継続的に肌荒れ(痒みが続く)
-
アレルギー+アトピー …瞬間的に症状が出る+継続的に肌荒れ(痒みが続く)
-
アレルギーなしアトピー …瞬間的な症状は出ない。継続的に肌荒れ(痒みが続く)
※遅延型アレルギーについては記載していません
アレルギーのわかりやすい症状
アレルギーは、アレルゲンが体の中に入る(皮膚に付着する)と免疫が動き出して、攻撃を始めます。
わかりやすいアレルギー症状
目の痒み、くしゃみ、鼻水、息苦しさ、呼吸困難、皮膚の痒みや腫れ、ただれ、アナフィラキシーショック…など。更に詳しくは他サイトの「こんなにあるアレルギー疾患」をどうぞ。
・アレルゲンを食べた(触れた)瞬間から症状が出る
・食物アレルゲンを食べなければ(触れなければ)症状は出ない
例えば…
蕁麻疹が出てアトピーのように皮膚が痒くなってしまう。
本人のアレルゲンとなる「小麦粉だけ」を避ければ皮膚はキレイなまま。
食べると口の中や、のどが痒くなる。皮膚に、症状が出ない場合もある。
アレルギーで、アトピー性皮膚炎ではない子どもは…普段は、健康的な肌をしています。
アトピー性皮膚炎のわかりやすい症状
・皮膚が乾燥している
・慢性的な痒みがある
・小さな刺激に敏感
・炎症を起こしやすい
アトピー性皮膚炎の肌は「フィラグリン遺伝子異常」という、肌バリアに、必要なたんぱく質が少ない遺伝子の異常が、あることがわかっています。
アトピー性皮膚炎(AD)は臨床的に慢性的なかゆみを伴う皮膚疾患である.これまで背景として免疫学的異常が指摘され研究が進んできた.しかしながら近年,皮膚の乾燥が AD の背景にあることがわかってきた.フィラグリンは皮膚バリア機能に重要な役割を果たす角層の蛋白である.このフィラグリン遺伝子の異常が AD発症において重要な役割を果たす.
バリア機能と皮膚免疫より引用
アトピー性皮膚炎は、遺伝子レベルの皮膚の免疫疾患です。
健康な皮膚よりも肌バリアが弱く乾燥しています。皮膚の外側からの、刺激や乾燥にとても弱く、すぐに皮膚に傷がつきます。
- 普通の人が全く問題のないものに皮膚に刺激を感じたり、痒くなる
-
掻きむしる事で皮膚のバリア機能を壊し、皮膚症状を悪化させる
-
常に皮膚が痒みがあると、皮膚の変化がわかりにくく原因が特定しにくい
アトピー肌の痒みの簡単な原因は「皮膚への刺激」です。
・汗
・砂埃
・髪の毛
・化粧品
・衣類の素材 (硬い襟のシャツやウールやモヘヤのセーター等)
・衣類に付着した柔軟剤や洗剤の残り
・口の周りについた食べ物カス (キムチや醤油などの刺激物)
これはアレルギー検査をしても、アレルギー物質として結果が出ません。なので、注目していない人がかなり多いです。
アトピーは、皮膚刺激があるものに接触する事で痒みを起こします。
些細な事のように思えますが「皮膚への刺激」は痒みを引き起こします。大いにアトピー悪化の原因になります。
アトピー性皮膚炎の肌は、様々な刺激に弱いという部分から、アレルゲンにも、皮膚刺激にも敏感に反応して痒くなります。
アトピー性皮膚炎だけど、アレルギーがない(少ない)人
「アトピー性皮膚炎だけど、アレルギーがない人」は
・皮膚は生まれつき弱くて、乾燥しがち
・慢性的な痒みや、小さな刺激に敏感だけど、アレルギー物質には反応しない体質
「アトピー性皮膚炎だけど、アレルギーがない子ども」はこんな症状が出る場合があります。
サッカーをして汗をかいていると、いつも腕、膝、関節や首が痒くなる。タオルでこすった部分が赤くなる。
かわいいセーターを着させたら、チクチクして痒がる。脱いだら皮膚に擦れた部分が、赤くなっている。掻きむしってしまい、炎症が広がってしまった。
肌バリアが弱く、皮膚の外側からの刺激、乾燥にとても弱い。でも、アレルギー物質には反応しないので、皮膚の刺激になるものを避ければ、痒くなりません。
アトピー性皮膚炎とアレルギーを両方持っている人
「アトピー性皮膚炎と、アレルギー両方持っている人」は
・生まれつき肌が弱くて、乾燥しがち
・アレルギー物質に反応する
・皮膚刺激にも反応する
・常に皮膚が痒いと、皮膚の変化がわかりにくく、原因が特定しにくい
「アトピー性皮膚炎と、アレルギー両方持っている」=フィラグリン遺伝子異常と、アレルギー疾患のダブルパンチ。
花粉が飛んでいる季節に、外出して汗をかく。顔や首が真っ赤になる。汗を拭いたタオルに柔軟剤がついていて、かぶれて痒みが増し腫れる。汗をかいた関節も痒くなる。
学校の制服の襟が首に擦れて痒くなる。掃除が、行き届いていないお友達の家に行く。友達のペットの猫と遊び、ぜんそくと蕁麻疹が出る。
アトピー性皮膚炎と、アレルギー両方持っている場合、アレルギーが原因なのか、刺激物の接触が原因なのか症状が悪化しても変化が分かりづらいです。
例えば
健康な肌の子どもが突然、顔だけ真っ赤になって「痒みレベル7」になったら…
最近、花粉が飛び始めたからかな?
すぐに変化を感じる事が出来るので原因を特定しやすく、原因と思われる物質を避ける事もできます。
全身が常に「痒みレベル5」のアトピー性皮膚炎の子ども。アレルギーを起こして「痒みレベル7」になっても、「2」しか変化がないと…
最近、なんかアトピーがひどい気がするなぁ
あまり変化に気づく事が出来ませんよね。
毎日の生活環境の中で、気付いていないアレルゲンや、刺激物にさらされている場合もあります。悪化原因を見つけて、対策をする必要があります。
アトピー性皮膚炎と、アレルギー両方持っている場合は、原因が複雑に絡み合っています。
悪化原因を1つ減らしたところで、症状が改善しないため、素人ではアトピーの症状の原因が特定しにくいのです。
また、一度アトピーが悪化すると、掻き壊すことで皮膚バリアが壊れます。
バリア機能の低下したお肌からは、アレルゲンが侵入してきやすくなります。アレルゲンや、掻く刺激によって、更に悪化するという最悪ループが出来上がり、難治化する可能性が高いです。
【特殊な例】アレルギー検査の項目がない「何か」にアレルギー反応
特殊なアレルギーの例も、いくつかあります。
・薬の基材(ワセリン)にアレルギーを起こす
・頭痛薬など、飲み薬の成分にアレルギーを起こす
・化粧品の、1部の成分にアレルギーを起こす
・アレルギー検査の、項目にないアレルゲンに反応している
このように、特殊なアレルギーを持っている場合は、原因の特定に難航する場合があります。
アレルギーとアトピー性皮膚炎の違いをまとめ
アレルギーと、アトピー性皮膚炎の違いは…
- アレルギー …瞬間的に症状が出る
-
アトピー …継続的に肌荒れ(痒みが続く)
-
アレルギー+アトピー …瞬間的に症状が出る+継続的に肌荒れ(痒みが続く)
-
アレルギーなしアトピー …瞬間的な症状は出ないが、継続的に肌荒れ(痒みが続く)
アレルギーと、アトピー性皮膚炎のわかりやすい症状の違いは…
-
アレルギーは、アレルゲンが体の中に入ると、免疫が動き出して攻撃を始める
-
アレルギーの症状は目の痒み、くしゃみ、鼻水、息苦しさ、呼吸困難、
皮膚の痒みや腫れ、ただれ、アナフィラキシーショックなど -
アトピー性皮膚炎はフィラグリン遺伝子異常があり、皮膚バリアが弱く乾燥している。 外的な刺激と乾燥にとても弱い
-
アレルギーと、アトピー性皮膚炎を持っている場合は原因が絡まりあい、原因を特定するのが難しい場合がある
-
特殊なアレルギーが、隠れている場合がある
- アトピー性皮膚炎は、アレルギー疾患
- アトピー性皮膚炎とアレルギー疾患は因果関係がある
- アレルギーとイコールではない
ということがわかりましたね。
アトピー性皮膚炎は、アトピー性皮膚炎に対しての、対策と治療。
アレルギー性皮膚炎には、アレルギー性皮膚炎に対しての、対策と治療。が必要となります。
アトピー性皮膚炎も、アレルギー疾患もとても難易度の高い疾病です。
専門医による適切な治療が必要となります。
私も生まれつきアトピー性皮膚炎であり、50項目近いのアレルギーに反応します。
重症のアトピーだったころは、アレルギーとアトピーの違いもわかりませんでした。アトピーの治療もうまくいかず、対処の仕方もわからず30年以上、重度のアトピーに苦しみ、さまよい続けました。
私がある治療に出会った事でアトピーは重症のアトピーが完治しました。私のアトピーが治った治療法はこちらをどうぞ。
この治療をしないとアトピーが治らないよ。というわけではないですが、完治への近道になる事は間違いないです。
もう苦しみたくない、もう疲れた。と言う人は治療を受けるべきです。
次回は、わたしがアレルギーの原因から考える対処方法についてお話しします。
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