アトピーが30年間治らなかった、かなちんです。
最近は、SNSやブログで、アトピーやアレルギーの情報が、簡単に手に入りますよね。簡単な反面、医学的根拠のない情報や、曖昧な情報が混乱している状況です。
なぜ情報が混乱してしまうのでしょうか?
大きな原因は、皮膚科の治療で、満足する結果が得られない。
それ以外には何があるのでしょうか?
情報が、混乱している「現代のアトピー患者の環境」と、アトピーで悩んだ人たちがたどり着く場所、私が大切にしている「情報発信」の心がけについて書きます。
アトピーで苦しんでいる方への「わたしの想い」を知ってくれたらうれしいです。
Googleは個人の医療情報を上位表示しない
Googleでは医療系の分野のブログやホームページは規制されています。
病院や専門機関のホームページが優先的に表示されます。私のような個人の医療系ブログは、トップに表示されません。
「アトピー 原因」とGoogleで検索してみてください。医療系のページが、ずらっと並びますよね。脱ステや、水の販売などは表示されません。
その理由は、Googleが「医療従事者や専門家、医療機関等から提供される、より信頼性が高く有益な情報」が上位に表示されやすくなる仕組みを作っているからです。
2017年12月6日に医療や健康に関連する情報に対して、評価基準を変更するアップデートが実施されました。
俗に健康アップデートと呼ばれているこの更新ですが、日本でのみ実施されており、対象となるジャンルのサイトの約60%に影響を与えるという大きなものでした。
更新実施以降の検索結果は、医療の専門家が取り扱っている公的な情報が多く上位表示されるようになりました。
そのおかげで、本来であれば信頼度の高い情報がGoogleから得られるはず。なんですが…。
標準治療でアトピーが治らない人
様々な要因によって、皮膚科での標準治療でアトピーが改善しない場合があります。
私も、町の皮膚科、大学病院も、15件以上行きました。
不愉快な痒みを我慢しながら、待ち時間を過ごす。
やっと診察室に入っても症状も、ろくに見ないで3分で終わり。
ステロイドとプロトピックだけ塗っていても改善しない事はわかっている。
でも、どうしていいかわからない。
皮膚科でアトピーが、改善しなかった患者はどうなるのでしょうか?
- YAHOO知恵袋、SNSやブログで、同じ病気の患者の情報を探します。
- 漢方薬や、温泉、鍼治療など「民間療法」を、ためすようになります。
- 情報を交換し合い「民間療法」、自己流の治療で病気を治そうとします。
このブログにたどり着いた人は、皮膚科が信じられない、ステロイドが怖い人も、多いのではないでしょうか?ほとんどの人が、一度はYAHOO知恵袋で、アトピーについて検索した事があるはずです。
私も「皮膚科での標準治療で治らない」アトピー患者の一人でした。アトピーを改善するために、民間療法を90個近く試しました。私がどんな治療をしたかはYOUTUBEでお話ししています。
「自己流」脱ステで、アトピーを治すことが出来た人
そんな中で、脱ステと、自己流でアトピーを治すことが出来た人がいます。その人は、善意で「自己流のアトピーの改善方法」を発信します。
この自己流のアトピーの改善方法の発信は、同じ病気の苦しみから助けてあげたいという善意です。自分の経験を元にした事実なので嘘ではありません。
この善意は、素人のアドバイスであり、「治療」ではありません。しかし、皮膚科医が信じられない人、ステロイドが怖くなった患者たちは「元患者」の治し方を実践します。
独自のアトピーの改善方法を、実践する人が増え、それについて情報発信をする人が増えると、様々な場所で「自己流の治療方法のやり方」で見かけるようになります。
インターネット上で、同じような情報を何度も見かけると「大多数の意見」「本当のアトピーの治し方」と錯覚します。
これは集団心理のような状態です。
集団心理とは…
群衆の中の一人になると、この被暗示性が高まり暗示にかかりやすくなります。「整列」や「右向け右」、「前ならえ」といったような従った命令も暗示性が強い上での行動です。
自分自身の意志を持っている人でさえ、群衆の中では誰かの意見に簡単に乗ってしまったり、その場の雰囲気に従った行動をとってしまいます。また宗教などでよく見られますが、他の人の思いがまるで伝染するように、共通した考えや感情を持ちやすくなります。
有名なドイツのヒトラーが大群衆を集めた演説は、観衆の被暗示性が高まるという群集心理を巧みに活用したと言えます。
大勢の中でみんなが同じ意見を言っていると、違う意見を持つことに不安を感じます。アトピー性皮膚炎で悩んでいる人は、孤独です。身近にアトピー性皮膚炎の人が、いないからです。
そんな孤独な中で、同じような情報を何度も見かけると「大多数の意見=本当のアトピーの治し方」と錯覚します。
標準治療でアトピーを治した人は、ブログで情報発信しない
あなたは、ブログでアトピーについて情報発信をしていますか?
ほとんどの人は、ブログで情報発信をしていないと答えると思います。
見る専門か、たまにSNSで発言するくらい…趣味程度の方が多いですね。
標準治療で、アトピーを治した人も、ほとんどブログで情報発信しません。
情報発信者の大多数は、「脱ステ」「民間療法」「自然治癒力」など自己流でアトピーを治した人達になります。
2021.6,11 追記※最近Twitterではデュピクセントが流行っているので、「脱ステ+デュピクセント」や「民間療法+デュピクセント」という自己流で治す方法が出てきています。
アトピーの人口は2020年現在、約51万人いると言われています。
「脱ステ」「民間療法」「自然治癒力」など自己流でアトピーを治した人のブログは何件ありますか?
51万人の中の情報発信をしている人は?全体的に見ると、
情報発信している人は少数派です。たぶん10%以下でしょう。
でも、インターネットの世界では「目に見えるものが全て」と、錯覚しがちです。
「民間療法、自然治癒力、脱ステでアトピーを治した人」が多数派になります。
多数派の情報を常に見ることで、気付かないうちに、「右向け、右」状態になります。
「民間療法でアトピーを治した人が、正解」と思い込むようになります。
「多数派の意見」、脱ステを実践して、アトピーは治らなくても、発信しない人の方が多いですよね。さらに、自分が少数派だと感じている人は「沈黙」しています。
みんなと同じことをして、アトピーが改善すれば、だれも悩む事はないはずです。
しかしアトピーは改善しない。
どれが正解か?
答えを探して、さまよい続けます。
20年前の、巨大掲示板が流行った時代から、Twitterなど、SNSが発達したの現在も、伝えられ続けています。
私は昔、なんの知識もないのに、脱ステと、民間療法の情報のブログを書いていました。
- 〇〇はアレルギーに効くらしい。
- ××を食べすぎるとかゆくなるから要注意。
- ▲▲は痒みを止める成分だから、塗ると良い。
医者でもないのに、研究者になったような気分で、本やネットの情報を元に発信していました。
当時は、本気で、脱ステと自然治癒でアトピーが治ると信じていたからです。
正しいアトピーの治療のように情報発信をしていました。
しかし、自分自身が、民間療法の迷路で迷って、アトピー性皮膚炎が重症化しました。
自己判断の治療が、いかに、危険か、私は知っています。
素人が発信する情報を元にした、自己判断は危険です。
情報発信をする上で大切にしている想い
アトピー性皮膚炎は、皮膚疾患。
「病気」です。
アトピー性皮膚炎を治すには、肌の生理学を理解して、医学的に根拠となる、正しい治療、指導が必要です。
わたしは元重度アトピー患者として、間違った情報を強いれ過ぎて混乱してきました。
なので私の発信で、アトピー患者を混乱させたくないと思っています。
私自身は、医師でもなく、研究者でもありません。
だから「アトピーの治し方」をお伝えする事は出来ません。
私がお伝えできる事は、自身の経験と、アトピー体質と、うまく付き合って生きる方法です。
自分自身の経験から考えたことや、おすすめの商品には、個人的な見解が含まれています。
アトピーの症状は、精神的にも、肉体的にも辛いです。
そんな中で、あふれる情報に流されないでほしい。
ご自身の肌も体も、心も、大切にしてほしい。
正しいアトピーの治療方法を知ってほしい。
アトピーを忘れて人生を楽しんでほしい。
そんな思いで情報発信をしています。
アトピーが治したいという気持ちが強いと、いろんな情報を収集して自分が知識のプロのようになった気分になるかもしれません。
でももしも今まだ情報収集をしていて、アトピーが改善していないなら、その方法はどこか間違っているはずです。
アトピーが本当に改善したら、普通の健康な肌になります。
他人から、アトピーだと言わなければ、わからない。肌キレイ。と言われます。
それが、正しいアトピー治療をしたか、していないかの違いだと思います。
さまざまな情報に惑わされず、正しい治療を受けてアトピーを改善してくださいね。